栄養教室(簡単編)
l 朝・昼・夕の1日3回、規則正しく食事をとりましょう。
l 毎食、主食・主菜・副菜を揃えて食べましょう。
主食とは・・・ご飯、パン、麺など
主菜とは・・・肉、魚、卵、大豆製品(豆腐、納豆など)
副菜とは・・・野菜、海草、きのこ、こんにゃく
これで食事のバランスがとれます!
l 自分の量を守りましょう。
自分の食事のエネルギー量を知っていますか?
* あなたの標準体重は?
身長(m)×身長(m)×22= kg
* あなたのエネルギー量は?
標準体重( kg)× 活動量( )= kcal
*あなたのご飯の量は1食 gです。
l 果物の食べ過ぎに気をつけましょう。
1日の適量は、バナナなら1本、りんごなら半分、みかんなら2個程度です。
果糖が多い果物の食べ過ぎは血糖コントロールを乱す原因になるので注意しましょう。
l 油の摂りすぎにも気をつけましょう。
油はエネルギーが高い食品です。揚げ物の頻度は控えめに。
マヨネーズの使いすぎにも注意しましょう。
ばら肉やピーナッツ類も油の仲間であることを忘れずに。
l よく噛んでゆっくり食べましょう。
l アルコール
アルコールは高エネルギーで、栄養素的価値がありません。
アルコールの種類はあまり関係ありません。
<アルコールの害>
・ アルコールは高カロリーのため肥満となり、結果的には高血糖状態になる。
・ 多量の飲酒後では低血糖を引き起こしやすい。
・ 飲み過ぎると合併症を悪化させる。
・ つまみの食べ過ぎで食事バランスが崩れ、血糖コントロールを乱す原因となる。
<アルコールが飲める人の条件>
・ 血糖コントロールが長期に渡って良好な人。
・ 肥満がない人。
・ 進行した糖尿病合併症がない人。
・ その他の慢性疾患がない人(肝疾患、膵疾患など)
・ 自制心のある人。
・ 主治医から許可がでた人。
指示エネルギーの枠外で160kcal(2単位)以内
原則としてアルコールと主食は交換できません。
(お酒を飲まない人の方が飲む人に比べ血糖コントロールがよく、合併症が少ない)
l お菓子・ジュース
菓子類は砂糖を多く含むので、血糖や血液の中の中性脂肪が高くなりやすいなど、糖尿病の治療上好ましくありません。
特に夕食後の摂取は控えましょう。
毎日食べるのは控えましょう。食べる時も量に注意して!
l 外食
<外食の特徴>
・ 主食が多い
・ 油が多い
・ 塩分が多い
・ 野菜が少ない
・ 1品料理には補食をつけるようにしましょう。
・ 同じ種類のものを食べ合わせないようにしましょう。
(うどんとおにぎり、ラーメンとチャーハンなど)
・ 油の多い料理には注意しましょう。
・ なるべく野菜の多い定食スタイルを選びましょう。
・ 宴会料理はマイペースで
l 塩分
塩分の摂りすぎは高血圧→動脈硬化がより起こりやすくなり、糖尿病の合併症の進行を加速させます。また、塩分の多い食事は食べ過ぎにつながります。
・ 漬け物や梅干しは量・摂取回数とも極力少なく。
・ 汁物は1日1杯程度に。具だくさんにすると塩分が控えられます。
・ 麺類の汁は残すようにしましょう。
・ 加工品や調理済み食品などを控えましょう。
<減塩でおいしく食べるポイント>
・ 新鮮な材料を使う。
・ 香り、風味、辛みで味のアクセントをつける。
・ 柑橘類の酸味や食酢を利用する。
・ 油を利用する。(油の量は指示量の範囲内で)
・ 焼き味、焦げ味をつける。
・ しょうゆはかけるより、つけて食べる。
・ 表面に味をつける。
・ 水分の多い食材は食べる直前に和える。(水分が出て味が薄まらないように)
・ 味にメリハリをつける。
(味の薄い料理と濃い料理を作ることで、薄い味も気にならなくなる)
・ 食材に小麦粉や片栗粉をまぶして煮汁や調味料を絡みやすくする。
・ できたての料理を食べる。